淀井 彩子
2023年
-芯・時間・色彩-
洋梨を食み残る応を見た。
水分のある甘い果肉は私の例に移り、見れた対的な恋の形体を新鮮に感じる。砂絵子の不在の空間で突然噴き出した喪失と補充の感覚。
2016年
ー布に描く
2014年
淀井 彩子・鞍掛 純一
2012年
淀井 彩子・大沢 昌助
2008年
ARTIST HISTORY
『エジプト紀行』1970年代グワッシュ
偶然のことから1970年代の作品を展示することになりました。
30年以上前に描かれた作品が今、生き生きと呼吸を始めました。
「土地の名・土地の色・土地の時間」のテーマに結びつく作品群です。
今回、これらのグワッシュ作品を展示してみて、当時の私は日々の現実生活の具象的実在と対極の場として「エジプト」という名の土地を設定し、 自身の絵画表現のなかでバランスをとっていたことを思い出しました。
1968年12月の私の「エジプト」発見以後、それをテーマとして絵画を創ることへの意欲と探究が画面に若々しい活気を与えているようです。
時間を測る目盛りのような娘達は成長し、なにごとも無かったように作品がここに在るのもおもしろいものです。
現在まで絵画制作を継続してきましたが、以前の作品を観ながら自身の絵画について感じることも多くあり新しい展開の時期に来たと感じています。